このサイトは、広島市内に本社を置く中国新聞の企画「ヒロシマの空白」で掲載した記事や広島の被爆前後の写真を紹介するウェブサイトです。
米軍が1945年8月6日に広島市に投下した原爆による被害の全容は今も分かっていません。「ヒロシマの空白」は2019年11月、埋もれた被害の実態を証言や資料を通じて掘り起こそうと始めました。
企画の一環で、被爆前の広島の写真を集める「ヒロシマの空白 街並み再現」に取り組んできました。広島市内外の様々な公的施設で収蔵されている写真や、読者からの情報提供で寄せられた貴重な1枚1枚をつなぎ合わせることによって、原爆投下で消し去られた街の全体像に迫る試みです。
ウェブサイトの「街並み再現」の中では、紙幅の制約で紙面で紹介できなかった写真も含めGoogleマップ上で横断的に閲覧できるようにしています。2020年6月までに千枚を掲載し、その後も追加しています。
また、2021年から「ヒロシマの空白 証しを残す」として被爆実態が刻まれた資料を重点的に取り上げています。被爆直後の広島の惨状が記録された写真の意味を掘り下げ、有効な保存・活用につなげることが柱の一つです。
ウェブサイトの中の「惨禍の記録」では、被爆後の広島の写真をGoogleマップ上で横断的に閲覧できるようにしています。撮影者の手記や関係者の証言を基に写真を詳しく紹介する記事を読むこともできます。
核兵器が1発でも使われれば、街は、人はどうなるのか。被爆前と後の貴重な1枚1枚は広島の被爆の実態とともに、なおも世界に多くの核兵器が存在する現在の問題、未来への警鐘を語っています。今後も随時、被爆前後の写真と関連記事を追加していきます。